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2016年05月29日(日) 開催
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2016年5月29日(日) ベーゼンドルファー東京にて「世界へ羽ばたく魅惑のヴィルトゥオーゾシリーズ Vol.9~青春の日々から~川口成彦ピアノリサイタル」が開催されました。ピアニスト、古楽器奏者として国内外で活躍され現在オランダに留学中の川口さんが昨年7月に引き続いてご出演。1909年製Model250(92鍵)を用い、主に作曲家が20代の頃に生み出した作品を中心としたプログラムで等身大の青春を表現されました。
 
前半の部は『E.グリーグ/青春の日々から op.65-1 (『抒情小曲集』より)』でスタート。憂いに満ちたメロディや躍動感溢れ輝くような中間部等多彩な音色を奏でます。続いては若き日のモーツァルトの作品『W.A.モーツァルト/幻想曲 ハ短調 K.396 (M.シュタードラー補筆)』を粒立ちのよいコントロールされたタッチで表情も豊かに演奏。『F.シューベルト=B.スメタナ/好奇心の強い男』では卓越したテクニックを披露し、1909年製Model250から多彩な音色を引出されました。
続くショパンの名作『華麗なる大円舞曲 op.18』『バラード第1番 op.23』では「ショパンはピアノをオペラのように歌わせる事に関心を示した」と解説。会場は川口さんの描き出す鮮やかで生命力に満ち溢れた音楽の世界に引き込まれていきました。

 

後半の部は、まず『F.プーランク/3つのノヴェレッテ』を演奏。豊かであたたかみある音色が会場に満ち溢れます。続く『E.グラナドス/アンダルーサ(『スペイン舞曲集』より)』ではギター風の伴奏に南スペインの民族色豊かなメロディが融合しエキゾチックな世界が広がりました。『C.フランク/前奏曲、フーガと変奏曲 op.18(H.バウアー編)』は哀愁に満ちたピアニッシモの美しさが印象的な荘重でドラマティックな作品。プログラムの最後は、22歳の若き日のグリーグの作品『E.グリーグ/ピアノソナタホ短調 op.7』。ピアノを豊かに鳴らし至福の響きで会場は満たされます。楽器のポテンシャルを極限まで引き出す高度なテクニックに客席からは感嘆の声が漏れました。

 

アンコールには、『グリーグ/抒情小曲集第8集より”トロルドハウゲンの婚礼の日”』『ショパン/エチュードop.25-1(エオリアンハープ)』を披露。繊細なピアノの響きの余韻を残しつつ、あたたかな拍手に包まれ終演となりました。
 
本公演はヤマハの高音質2chセルフレコーディングシステム「即レコAir」で収録をしました。川口さんのご了解のもと、当日のライブ音源を公開いたしますのでお聴きください。

 「即レコ」について詳しくは「即レコ24」公式ウェブサイト をご覧ください。



◆川口成彦さんホームページ: http://naru-fortepiano.jimdo.com/
◆Gala工房ブログ内川口さん連載企画「ベーゼンドルファーのおはなし」
 第1回 ベーゼンドルファーの起源を辿って
 第2回 皇帝インペリアル!!
 第3回 フランツ・リストとベーゼンドルファー
 第4回 ハンマーアクションむかしむかし
 第5回 職人たちが生み出すピアノってやっぱり嬉しいですね!!
 第6回 バックハウスとベーゼンドルファー
 第7回 希望と祈りのベーゼンドルファー~震災を乗り越えて~
 第8回 ウィーンの工場に行ってきました!Vol. 1 (ショールーム編)


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