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2017年4月15日(土) ベーゼンドルファー東京にて、「世界へ羽ばたく魅惑のヴィルトゥオーゾシリーズ Vol.13 パリからの春風 若手気鋭の二人の饗宴 黒川 侑&務川 慧悟 デュオ・リサイタル」が開催されました。
 
  

 春の陽気に包まれたショールーム、「モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタKV454 変ロ長調」で爽やかに幕開けとなりました。しっとり、優美なメロディーから、徐々に軽やかでアップテンポなリズムへ。ぴったりと息の合った掛け合いと美しい和音に、会場は一気に引き込まれます。
続く 「ラヴェル: ヴァイオリン・ソナタ ト長調」は二人の巧みな技術が光るナンバー。力強い黒川さんヴァイオリンの音色と、務川さんの多彩なメロディーが見事に調和します。息を吸うタイミング、弓を動かすタイミング、身体全体でリズムをとる二人の姿に誰もが釘付けになりました。
 
 
 
ここで雰囲気は一変、務川さんのピアノソロ 「ラヴェル: 高雅で感傷的なワルツ」はしっとりとしたタッチと、ささやくような繊細な音色が際立ちます。今回のリサイタルでは、現在日本に一台しかないModel280VCを務川さんに弾いて頂きました。ベーゼンドルファーらしい暖かな音色に加え、キラキラと透明感もある280VCの響きを見事に表現されました。
あっと言う間にリサイタルは後半へ。「ラヴェル: フォーレの名による子守唄」では色っぽく、情熱的な低音部から、歌うような高音部まで、黒川さんのヴァイオリンが様々な表情を見せます。さらに色を加えるのが務川さんの豊かな音色。ラヴェル独特のリズムや印象的に顔を覗かせるピアノの旋律が魅力的な1曲です。
最後の「フォーレ: ヴァイオリン・ソナタ第2番」では圧巻の演奏で会場は拍手に包まれました。鳴り止まない拍手ののち、「フォーレ: 子守唄」、「サン=サーンス: 序奏とロンドカプリッチオーソ」をアンコールとして情感たっぷりに弾き終えると再び大きな拍手の中、終演となりました。まさにパリの街で風に吹かれているような爽やかな時間となりました。
 
 
 
今回演奏いただきました、ヴァイオリンの黒川さんは、現在桐朋学園大学院大学2年次に特待生として在籍。2016年16歳で日本音楽コンクール第1位ほか3つの特別賞を受賞後、ウィーン、ブリュッセルで研鑽を積みながら国内外のオーケストラと共演するなど幅広く活躍されています。
ピアノ演奏の務川さんは東京藝術大学1年在学中の2012年に日本音楽コンクール第1位を受賞、それを機に本格的に活動を始めると、エピナル国際ピアノコンクール(フランス)第2位、コープ・ミュージック・アワード国際コンクール(イタリア)第1位など国内外で多数受賞。東京フィルハーモニー交響楽団をはじめ、オーケストラとの共演もされています。現在はパリ国立高等音楽院に在籍し、日本、パリを拠点に活躍されています。今後の更なる活躍が大いに期待されるお二人です。
 

 
 
 
※ヤマハの高音質2chセルフレコーディングシステム「即レコAir」
で収録をしました、当日のライブ音源を近日中に公開いたします。
公開まで今しばらくお待ちくださいませ。

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