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2015年07月05日(日) 開催
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2015年7月5日(日)ベーゼンドルファー東京展示サロンにて、『世界へ羽ばたく魅惑のヴィルトゥオーゾシリーズ Vol.3 川口成彦ピアノリサイタル”爽やかな気品、そしてスペインの光と影”』が開催されました。川口さんは、「ピアノサロンならではの出会い」として、今回は1909年製Model250(92鍵)を演奏されました。
前半は、ヘンデル『クラヴサン組曲第5番』、シューベルト『即興曲D 935-1』『D899-3』、ショパン『アンダンテ・スピナアナートと華麗なる大ポロネーズ』の4曲。軽やかで柔らかなタッチで、包み込むような響きを作り出し、一音一音をかみしめるように演奏されました。どっしりとした低音部と艶やかな高音部が織り交ざり、Model250の音が微笑みを浮かべているかのようにさえ聞こえました。川口さんもピアノとのコミュニケーションを楽しむかのように演奏されていました。
後半は、川口さんがこよなく愛するスペイン音楽を、わかりやすく説明を加えながら演奏。初めのグラナドス『演奏会用アレグロ』は陽気で爽やかなスペインの晴れた空を思わせる一曲。続くグラナドス『嘆き、またはマハと夜うぐいす(”ゴイェスカス”より)』はジャズのような現代的な和音と抒情的なメロディで、グラナドスが愛好したゴヤの作品の世界観を表現されました。時折現れるピアニッシモは、とても繊細かつ艶やかで、会場はベーゼンドルファーピアノの特徴である「至福のピアニッシモ」に酔いしれました。

その後演奏したファリャ『火祭りの踊り(”恋は魔術師”より)』では、緊張感と迫力のある一曲にも関わらず、決して響きの立体感がなくならず、川口さんの音へのこだわりを感じさせました。最後はアルベニスの”イベリア”より『エル・プエルト』『エル・アルバイシン』の2曲。ところどころに挟まれる妖艶なメロディラインが、スペインの持つエキゾチックな雰囲気を彷彿とさせます。
アンコールの一曲でも、古楽器を演奏される川口さんだからこそ出せる響きを生み出し、演奏が終わると観客席からは感嘆のため息が漏れ、誰もが名残惜しむ中終演となりました。
 

本公演はヤマハの高音質2chセルフレコーディングシステム「即レコAir」で収録をしました。川口成彦さんご了解のもと、当日の演奏より、一部音源を公開いたしますのでお聴きください。
※曲名をクリックすると再生が始まります

 「即レコ」について詳しくは「即レコ24」公式ウェブサイト をご覧ください。



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