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2016年03月掲載のイベントレポート一覧



2016年03月13日(日) 開催
更新日:

2016年3月13日(日)に、ベーゼンドルファー東京にて岩崎洵奈さんによるリサイタル「Junna Iwasaki sucht Wiener Klang - 岩崎洵奈、ウィーンの響きを探って」が開催されました。
 
ピアニスト岩崎洵奈さんが、Model290インペリアルと1909年製Model250の弾き比べに加え、ベーゼンドルファー調律師井上雅士とウィーン文化にまつわる対談を交えながら、ウィーンの響きの秘密を解き明かしていくため、会場にはModel290インペリアルと1909年製Model250が並べられました。岩崎さんが登場され「スカルラッティ/ソナタK.380」で演奏をスタート。 明るく透明感のある響きや繊細なトリル等、清新で美しいModel290インペリアルの音色が会場に満ち溢れました。
 
その後、井上調律師と「Wiener Klang (ウィーンの響き)」について対談。ウィーンで学び、現在も研鑽を積まれている岩崎さんと、ウィーンベーゼンドルファー勤務も含め人生の半分近くをウィーンで過ごした井上調律師が、『ウィーンという街の独特の響き』と『丸みを帯びた響きを持つウィーンのドイツ語』の二つの要素が「Wiener Klang 」の基となっていると説明。「ウィーン独特の響き」の例としてシュテファン寺院の鐘が奏でるハーモニーや美術館や宮殿等大理石で造られた空間での音の響きを挙げ、在墺中の思い出と共にお話しされた後、1909年製Model250で「ブラームス/6つの小品 Op.118-2」「シューベルト/即興曲Op.90-2、4」を演奏。美しく味わい深い音色、語りかけるような繊細な表現で会場が107年前のウィーンの響きに包まれました。

 

後半の部では、まず井上調律師がModel290インペリアルと1909年製Model250の構造や特徴、歴史を解説。Model290インペリアルの最大の特徴である「エクステンドキー」の誕生の経緯や、より豊かな響きが得られる共鳴効果について実演を交えて説明しました。1909年製Model250は、数年前までウィーン国立歌劇場で活躍していたと解説。当時の演奏環境や現代のピアノとの機構の違いなど、調律師ならではの話にお客様は熱心に聞き入っておられました。
 
そして、岩崎さんが「リスト/ラ・カンパネラ」を両モデルで演奏。1909年製Model250では粒立ちのよい音色と美しく品のある調べを、Model290インペリアルではふくよかで奥行感ある豊かな響きを披露されました。プログラム最後には、19世紀のウィーンの雰囲気を再現し、薄明かりの中「ベートーヴェン/ピアノソナタ第14番"月光"」を演奏。1909年製Model250の響きが豊かに会場を包み、心に染み入る素晴らしい演奏の余韻にお客様は立ち去りがたい様子でした。

 

鳴りやまない拍手に応えアンコールで「バルトーク/ルーマニア民俗舞曲」を演奏後は、ご来場のお客様と岩崎さんとの交流の場が設けられ、写真撮影や歓談、意見交換がなされるなど有意義な時間が持たれました。


2016年02月29日(月) 開催
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2016年2月29日(月)に、ベーゼンドルファー東京にて弓張美季さんによるリサイタル『ロマンの響き~ウィーンが生み出した美しい楽器と作曲家たちの調べ』が開催されました。幼少期にドイツへ移住後、欧米やロシア等で研鑽を積み、現在はベルリンを拠点にするなど、国際派の弓張さんがウィーンに縁の深い楽曲をセレクトしたプログラムを披露されました。会場にはModel290インペリアルと新商品Model280VCが並べられ、弓張さんは楽曲に合わせて機種を選択。色彩感溢れる表現力と安定したテクニックでそれぞれの楽器の特徴を捉えながら演奏されました。
 
弓張さんが笑顔で登場され、シューマン/『子供の情景』作品15で演奏がスタート。この曲はシューマンが愛妻クララと結ばれた人生で最も幸福だった時期に作曲され、弓張さんにとっても特別な作品と解説。愛情を込め、軽やかに美しく演奏され、Model290インペリアルの至福のピアニシモが会場を優しく包みました。

 

続くシューマン=リスト/『献呈』は結婚式前夜、ロベルトがクララに贈った歌曲「ミルテの花」より第1曲をリストがピアノ独奏用に編曲した名曲。弓張さんはこの愛と喜びに溢れた詩を朗読された後、Model280VCで演奏。躍動感あるメロディが生き生きと響き渡りました。後半のリスト/『ペトラルカのソネット104番』は実在した修道士ペトラルカを題材とした傑作。甘く切ない旋律を華やかに響かせ、恋に落ちたペトラルカの喜びや悲しみを見事に表現されました。プログラム最後のラヴェル/『ラ・ヴァルス』では、弓張さんの指先から艶やかで情熱的なメロディーが紡ぎだされ、お客様を世紀末の世界へと引き込んでいきました。

 

熱烈な拍手に応えアンコールではリスト/ウィーンの夜会『シューベルトのワルツ・カプリス』」を演奏。終演後には弓張さんとお客様との交流の場が設けられ、写真撮影や歓談をされる等、和やかな雰囲気の中でお開きとなりました。
 
本公演はヤマハの高音質2chセルフレコーディングシステム「即レコAir」で収録をしました。弓張さんのご了解のもと、当日の演奏より、一部音源を公開いたしますのでお聴きください。
※曲名をクリックすると再生が始まります

 「即レコ」について詳しくは「即レコ24」公式ウェブサイト をご覧ください。



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